Sodento

送電塔

手賀沼沿いにはいくつもの送電塔が走っている。
これを景観を損ねると思うのか?自然の中に人工物が交じり合ってある意味美しいと感じるかは人それぞれだろう。

なければないに越したことはないが、赤と白の送電塔も手賀沼の一部だと思えばそれはそれで美しくも見える。
特によく晴れた青空の下では赤と青が映える。

送電塔

この手賀沼沿いの送電線は『新京葉線』。野田市新野田変電所から船橋市小室町新京葉変電所まで繋がっているらしい。
新野田変電所は東京ドーム6個分もあって1999(平成11)年に『世界最大の変電所』としてギネスブックに認定されているみたいだ。

水力・火力・風力・原子力・太陽光などでつくられた電気は超高圧にして送られる。
その電気はここに集められて電圧を変えて鉄塔の送電線で大工場や鉄道や中工場やビルへと運ばれ、電柱の配電線で各家庭や店舗に送られる。

滅多にないことだが停電の時に当たり前にあると思っている電気のありがたさを思い知らされるわけで。
当たり前に存在しているものなどきっとないのだ。ただ、当たり前が当たり前でなくなった時にしか当たり前ではなかったことには気付かない。

送電塔

だからといって日頃当たり前のことにいつも感謝することはない。
ただ、もう少し当たり前のことに敬意を払べきだなと最近はよく思う。

送電塔


ちなみに20世紀初頭の世界における人工物量は生物量の僅か約3%だった。それが2020年には人工物量は約1.1テラトン(1兆1000億トン)に達してついには生物量を上回った。
これからもその量は増え続けるだろうけど、ある一定量に達したら無になるかもしれない。

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