猫の木
いつもの遊歩道、いつも青空の下に大きな猫が横たわっている景色がある。
そこを通る人の中にはきっと同じように思っていたり、猫の木と呼んでいる人だっているに違いない。
実際、自分のブログに写真を載せて猫の木と表現している方がいたのだが、
残念なことに数年前に亡くなってしまった。
ただブログそのものは残されていたはずだった。
はずだったというのは、いつの間にかサイトのサービスが終わってその場所が消えていたのだ。
私信
そのブログはある日きちんと本人によって一旦終了宣言がなされたものだった。
しばらくしてその理由が明らかになる。
闘病の末に管理人の方が亡くなったという現実、
家族の方がわざわざ更新をして知らせて下さっていた。
驚いたと同時に身体の中の何かがギュッと締め付けられたような気がした。
直接面識はなくても、そこに居たはずの方が急に居なくなるというのは結構寂しいものだ。
現実世界なら何かしらの形で繋がっていけたりもするが、
ネット上ではいとも簡単にそのラインはプツリと途絶えてしまう。
突然時間を止めてしまったブログは意外に多い。
今回のようにサイト都合で存在自体が消えてしまったものも多々ある。
たとえ更新されなくなったとしても残っていればまた訪れることができる。
消えてしまったら記憶になるだけだ。
記憶はやがて薄れていく。
それで良いのだという考え方だってある。
ボクはあなたの撮った写真が好きでしたよ。
更新はされなかったけれどたまに訪れて遡って眺めることもできたし。
でも、もうそれも叶わない。
なのであなたが好きだった手賀沼の景色、これからもボクはボクで時々載せていこうと思っています。
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