萩原朔太郎とシェイクスピアとツルゲーネフによる幸福ということについて

ハッピー

幸福人と不幸人

幸福人とは過去の自分の生涯から満足だけを記憶している人々であり、
不幸人とはそれの反対を記憶している人々である。

―萩原朔太郎

とは、
詩人萩原朔太郎の言葉である。

昔好きだった彼の詩を思い出そうとしていたら、
この言葉が先に浮かんできた。

思うに、
そもそも幸福とは『状態』ではない。

瞬間瞬間の『気分』だったり、
時々の『感情』だったりするのではないだろうか?

『幸せにする』とか『幸せにして』とか、
『幸せになる』とかそういうことではないとボクはかなり昔から思っている。

なので誰かを幸せにしようとかしてもらおうとかそんな烏滸がましいことは考えたこともないし、
幸せになろうなんてことも考えたことはない。

もちろん、
誰かに幸せって思ってもらえるようにしたいとか自分自身がそう感じたいとは思う。

でもそれはあくまでも『状態』ではなくて、
『その時、その瞬間』ということだ。

なんだか幸せを『状態』で考えるって、
例えば釣った魚にはエサはやらないとかになっちゃいそうな感じでイヤなのだ。

だから幸・不幸を状態でしか捉えられない人たちを、
ボクはあまり信用しない。

だいたい何に幸せを感じるか?
なんてその時その時で変わるものでしょ?

だから『状態』で考えていても、
意味がないって思うわけ。

同じ物事でも幸せと感じることもあれば、
不幸と感じることだってある。

その時どういう状況なのか?どういう気分なのか?
どういう環境なのか?…で全然違ったりするはずなのだ。

でも最後は結局どう感じるのか?ということになるんだろう。
ポジティブに考えれば幸せと思うだろうしネガティブに考えれば不幸だと感じるだけだ。

本当にシェイクスピアの名言なのか?はわからないけれど

シェイクスピアだって言っている。

There is neither happiness nor unhappiness in the world, too.
However, it becomes it anyhow by the idea.

William Shakespeare

世の中には幸福も不幸もない。
ただ幸福だと感じた人が幸福で、
不幸だと思った人が不幸なのだ。

これが本当にシェイクスピアなのか?は知らないけれど、
似たような一節が『Hamlet』の中に出てくるのは知っている。

Hamlet:Denmark’s a prison.

Rosencranz:We think not so, my lord.

Hamlet:Why, then ‘tis none to you,
for there is nothing either good or bad but thinking makes it so.
To me it is a prison.

William Shakespeare:Hamlet Act 2 Scene 2

ハムレット:デンマークは牢獄だ。
ローゼンクランツ:そんなことはありません。
ハムレット:そうか、
      じゃあおまえたちには牢屋ではないのだ。
      ものの善し悪しってやつは考え方ひとつで決まる。
      私にとってはここは牢獄なのだよ。

ものの善し悪しってやつは考え方ひとつで決まる…
まあその通りだよな。

本当にツルゲーネフの名言なのか?はわからないけれど

ツルゲーネフもこんなふうに言っているらしいが、
実際の言葉なのかどうか?は知らない。

幸福には、明日という日はありません。
昨日という日もありません。
幸福は、過去のことを記憶してもいなければ、将来のことも考えません。
幸福には、現在があるだけです。
今日という日ではなく、ただいまのこの瞬間があるだけです。

Ивáн Серге́евич Турге́нев

幸福は瞬間なんていうと快楽主義みたいに捉えられかねないけれど、
やはり瞬間なんだと思う。

その積み重ねが、
きっと『状態』なのかもしれない。

でもそれはやはり『瞬間』であって、
『状態』ではない気がする。

まあどちらでも良いんだけれど、
何だかこのことはずっと譲れないことなのだ。

The Who – Happy Jack

さて、
曲はザ・フーの『Happy Jack』。

1966年2ndアルバム、
『A Quick One』と同じ日にシングルでリリースされた曲だね。

アメリカだと『A Quick One』は収録曲が差し替えられて、
『Happy Jack』のタイトルで翌年リリースされている。

まあ本文とはただの『Happy』繋がりなんだけど、
頭の中で流れてきたのでコレなのだ。

モノクロのMVがあるんだけれど、
これが意外にクセになるんだよね。

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